「昔はなかった」住宅設備の延長保証
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「昔はなかった」住宅設備の延長保証
新築やリフォーム時に「10年保証」などの長期保証がつくことが一般的に
昔は「壊れたら近くの電気屋さんや水道屋さんに頼んで直す」のが一般的でしたが、なぜ今これほど長期保証が「当たり前」になりつつあるのか、その背景には「製品のハイテク化」「住宅業界のビジネスモデルの変化」「保証代行サービスの台頭」という大きな理由がありそうです。
住宅設備の「家電化・ブラックボックス化」
設備機器そのものの構造が昔とは劇的に変わってきました。
○昔の設備
構造がシンプル(機械式・アナログ)。パッキン交換やネジ締めなど、汎用的な部品で町の職人さんが安く直せた。
○今の設備
ほぼ「精密機器」。給湯器、トイレ、食洗機、床暖房など、すべてに電子基板やセンサー(コンピューター)が入っています。
○修理が高額化
基板が壊れると部品ごとの交換(アッセンブリー交換)になり、修理費が数万円〜十数万円と高額になりがちです。
○メーカーしか直せない
複雑すぎて町の職人さんでは手が出せず、メーカー指定のサービスマンを呼ぶ必要があるため、出張費等もかさみます。
○壊れやすい
機能が増えた分、故障のリスク箇所も増えています。メーカー保証(通常1〜2年)が切れた直後に壊れるリスクへの不安から、長期保証の需要が高まりました。
住宅会社の「環境の変化」
住宅を作る会社(ハウスメーカーや工務店)側の事情が大きく変わりました。
○新築市場の縮小
日本の人口減により、新築が売れにくくなっています。そのため、一度家を建ててくれたお客さんと「長く付き合う」ことが経営上必要となってきました。
○差別化
設備や性能での差別化が難しくなる中、「アフターサービスの厚さ」が契約の決め手になるケースが増えたため、標準仕様にする会社が増えました。
JWSのような「保証代行会社」の登場
これが「中小の工務店でも長期保証ができるようになった」最大の理由です。
○昔
長期保証は、資金力のある大手ハウスメーカーしかできないサービスでした。
○現在
JWS(ジャパンワランティサポート株式会社)のような「保証代行会社」が登場しました。
工務店がこうした会社に「保証料」を払うことで、万が一の故障時の修理対応やコールセンター業務をアウトソーシングできるようになりました。
これにより、町の工務店やリフォーム会社でも、大手並みの「10年保証」を手軽にセット販売できるようになりました。
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